防犯フィルムのCPマークについてガラスフィルム専門業者が詳しく解説

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防犯フィルムのCPマークについてガラスフィルム専門業者が詳しく解説

CPマークの目的

昨今、強盗が急増していることを受け、防犯性能の高い建物部品の開発と普及を促進するため、官民連携※の会議体が平成14年11月25日に設立されました。
※官民連携(かんみんれんけい)とは、政府(官)と民間(民)が協力し合い、共同で目標を達成するための取り組みや関係のことを指します。

防犯フィルムを貼っても性能が低く、泥棒に入られてしまうと防犯対策の意味がありません。そのような低品質の防犯フィルムがはびこり、業界全体の信頼性を損なわないために、業界団体が自主的に行政に働きかけて防犯フィルムの基準を制定し、その結果として、CPマークが設けられました。CPマークは、防犯フィルムの信頼性と品質の保証を目的としており、フィルム業界によって制定された基準を満たす製品のみがマークの使用を許されています。これにより、消費者はCPマークを選ぶことで、品質が担保されている性能の高い防犯フィルムを選ぶことができるようになっています。

CPマークの構成メンバー

●以下の行政機関が含まれます。
・警察庁
・国土交通省
・経済産業省

●以下の協力団体が参加しています。
・板硝子協会
・日本ウインドウ・フィルム工業会
・日本サッシ協会
・日本シャッター・ドア協会
・日本ロック工業会

●以下の関連団体とも連携して活動しています。
・全国防犯協会連合会
・日本防犯連盟
・全警協
・ベターリビング
・建築業協会
・住宅生産団体連合会
・日本建築士連合会
・日本建築家協会
・損害保険協会

この会議体の目的は、近年急増している住宅などの建物への強盗や侵入窃盗犯による被害を減らすために、防犯性能の高い建物部品の研究開発や普及啓発を行うことです。これにより、建物への不正侵入を防ぎ、住民や施設の安全を確保することを目指しています。警視庁、国土交通省、経済産業省などの国家が効果を認めていることがCPマークのポイントになります。

防犯性能が高い建物部品の定義

この官民合同会議では、防犯性能が高い建物部品の定義を決めています。この定義によれば、侵入者がピッキングやドア錠のこじ破りなどの行為を開始してから建物の内部に侵入が可能になるまでの時間を「抵抗時間」と呼び、各建物部品ごとに行われる試験により、抵抗時間が5分以上であることが確認された部品を「防犯性能が高い建物部品」と定義しています。この定義に基づいて、防犯性能が高いと認定された部品が開発・普及の対象となっています。

防犯フィルムの性能試験について

防犯性能試験に合格するためには、以下の手法に基づく試験が実施されます。
試験開始から5分以上(打ち破り試験では1分以上)経過し、人体が通過できる状態にならなかった場合に合格とされます。

1.打ち破り試験
2.こじ破り試験
3.焼き破り試験

これらの試験方法により、建物部品が侵入者の攻撃に対して一定の抵抗力を持つかどうかが評価されます。
試験期間中に侵入者が建物内に侵入できる状態にならなかった場合、または規定の時間を超えるまで侵入ができない状態を確認できる場合に、防犯性能試験に合格とされます。これにより、建物部品の防犯性能の高さが確認されます。

CPマークの貼付条件

CPマークの貼付に関して、日本ウインドウ・フィルム工業会が規定している条件は以下の通りです。

●窓ガラスの種類別CPマーク貼付の必要条件
・防犯フィルムは、厚みが350㎛以上でなければならない。
・日本ウインドウ・フィルム工業会が指定する接着剤を使用しなければならない。
・防犯フィルム施工技能者(国家検定技能士)が施工しなければならない。
・厚み5㎜以上のフロートガラスおよび3㎜厚の複層ガラスに施工しなければならない。
・3㎜厚の複層ガラスに施工できる製品は、該当する性能評価試験に合格したものに限られる。

●施工方法
・防犯性能を確保するため、窓の全面にフィルムを貼り付ける「全面貼り」を行う。
・「部分貼り」は認められない。

●可動式窓(単板、複層ガラス)の場合、以下の条件が必要
・クレセントがサブロック機能付きであること。
・補助錠が設置されていること。
・FIX窓の場合、上記条件は必要ない。

以上が、日本ウインドウ・フィルム工業会が規定するCPマークの貼付に関する要件です。

CPマークについて

CPマークは、「Crime Prevention(防犯)」の頭文字をシンボル化したものです。
CPマークは、官民合同会議が公表する「防犯建物部品目録」に申請し、登録された建物部品にのみ貼付が許されます。

CPマークのメリット・デメリット

CPマークのメリット

【防犯性能の信頼性】
CPマークの認定品は、第三者機関による審査に基づいて認定されます。これにより、防犯製品の性能について高い信頼性が確保されます。CPマークの付いた製品を選ぶことで、優れた防犯性能を持つ製品を選ぶことができます。

CPマークのデメリット

【高予算】
CPマークの認定品は、市販品に比べて価格が高い傾向があります。高い品質と信頼性を保証するために、製品の開発や試験、認定プロセスに多くの費用がかかるためです。そのため、予算に制約のある方にとっては、CPマーク認定品を選ぶことが経済的な負担となる可能性があります。

【施工の手間】
CPマーク認定品の施工には、国家資格を保有しているプロに外注する必要があります。防犯フィルムの正しい施工は防犯性能を発揮するために非常に重要であり、プロの技術と経験が求められます。CPマークの取得を行わない場合であっても、個人での施工が難しいため、専門業者への依頼が必須になります。

以上がCPマークのメリットとデメリットです。性能と信頼性を重視する場合にはCPマーク認定品を選ぶ場合はCPマーク製品がおすすめになりますが、価格や施工手間を考慮する必要もあります。CPマークを取得していないフィルムでも、実績があるフィルムがございますので、防犯フィルムのことで気になることなどがございましたら、気兼ねなく当社にご連絡いただければと思います。

防犯フィルムの種類を選ぶ際のポイント

結論からお伝えしますと、フィルムは専門家と選んだ方が良いです。

防犯フィルムを選ぶ際には、ご自宅の状況やどのような脅威に対して防犯対策を行いたいのかを十分に考慮することが非常に重要です。各家庭や状況には異なる課題や重視するポイントが存在する可能性があります。ただし、このポイントの見極めは知識や経験が必要になってきます。

また、予算の制約がある場合は、自身の予算内で最も効果的な防犯フィルムを選ぶ必要があります。
市場にはさまざまな価格帯の製品がありますので、予算に合わせて最適な選択をする必要があります。

防犯性能に重点を置く場合は、CPマーク認定品や高性能なフィルムを選ぶことがおすすめです。
CPマークは信頼性の高い防犯製品を示す証であり、防犯性能に優れた製品を選ぶことで安心感を得ることができます。
さらに、ご自宅の状況や特定のリスク要因に応じて、フィルムの厚みや特性、施工方法などを検討することも重要です。プロのアドバイスや専門家の意見を聞くことで、より適切な選択ができるかと思います。

防犯フィルムに関する情報はインターネットでも入手できますが、信頼性を確認するのは難しいかもしれません。
ですので、防犯フィルムの選択に迷った場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
フィルムの専門家は豊富な知識と経験を持っており、お客様の要望や状況に合わせた最適な製品選びのお手伝いをしてくれます。

防犯フィルムの選択は重要な決定ですので、慎重に検討し、ご希望に合った製品を選ぶことが大切です。
当社は窓ガラスフィルムの施工を専門に行っており、CPマークを取得することができる国家資格も保有しております。
お問い合わせや相談は無料ですので、どうぞ遠慮なくご連絡いただければと思います。
お客様の安全と安心をサポートするために、誠心誠意、対応をさせていただきます。

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