窓ガラスフィルム施工について網羅的に学べます。

自宅やオフィス、工場から施設まで、どんな建物にもある窓ガラスには、使用していると様々な問題が起こります。このような問題を解決する方法として、窓ガラスフィルム施工があります。窓ガラスフィルムはインターネット上には詳しく説明している情報がまだ少なく、フィルムの種類や選び方、DIY方法などが分からず、専門業者に依頼する場合の費用や注意点も知りたいという方が多いかと思いましたので、本記事を作成することにしました。

インターネットの記事は、専門業者以外が書いていることも多く、専門業者の私が見て、疑問に思う情報がたくさん掲載されていることが事実です。当社は、関西で窓ガラスフィルムを専門に施工しているファブラス株式会社という業者で、皆様に窓ガラスフィルムについての正しい知識を知って頂きたいと思っております。

今回、窓ガラスフィルムの基礎知識を中心に解説します。本記事では、窓ガラスフィルム施工の概要や定義、種類や用途、メリットとデメリット、DIY方法、専門業者の選び方、費用相場や見積もりの取り方、選び方のポイントや種類、材質、色、効果、注意点、事例紹介、Q&Aなど、幅広い内容を網羅的に解説しています。

窓ガラスフィルム施工とは

窓ガラスフィルムは、窓ガラスにフィルムを施工することで、様々な効果を得ることができます。窓ガラスフィルム施工の目的は、日差しの強さや気温の影響から室内を守ったり、プライバシー保護、防犯、UVカットなど、既存のガラスにプラスアルファの機能を取り入れるために施工することが多いです。窓ガラスを交換すると費用がかかりますが、窓ガラスフィルムは短期間で、気軽に施工を行うことができることがメリットです。

窓ガラスフィルムの種類

窓ガラスフィルムには、さまざまな種類があります。例えば、UVカット効果や、遮熱効果（暑さの原因の熱源カット効果）のあるフィルムや、プライバシー保護のための目隠しフィルム、デザイン性を重視したフィルム、防犯フィルムなど、様々な種類の商品があります。それぞれの種類によって特徴が異なるため、自分に合ったフィルムを選ぶことが大切です。フィルムの種類は自分でも調べることができますが、プロ用のフィルムは、業販専用でインターネットに掲載されていない情報も多数ですので、フィルム施工の業者に頼む場合は、業者にフィルムの施工目的を具体的に伝えて、提案してもらうほうが良いです。

窓ガラスフィルムのメリットとデメリット

窓ガラスフィルム施工のメリットは、日差しの強さを抑えたり、室内の温度を調節したり、プライバシーを保護したり、デザイン性を向上させたりすることができるなど、今ある窓ガラスにプラスアルファの機能を追加できることです。また、ガラス交換と比較し、安価であることもメリットの１つです。カーテンやブラインド、シャッターなども比較対象になりますが、フィルムは窓ガラスの周りをすっきりと綺麗に見せる効果もありますので、見た目の良さでフィルムを選択される方も多いです。一方で、窓ガラスフィルムには寿命があることがデメリットで、寿命が来たフィルムは、剥がれや色抜け、効果半減などが起ります。ガラスフィルムを施工する際には、メリット、デメリットについても理解しておく必要があります。

窓ガラスフィルムのDIY方法

窓ガラスフィルム施工をDIYで行う場合、必要な材料や道具、手順などは施工するメーカーの取り扱い説明書をしっかりと読みましょう。DIYで施工する場合でも、注意点を守って施工することが大切です。窓ガラスフィルムは、折れやすい、空気が入りやすい、カットが難しい、塵や埃が入りやすい、などの理由から、専門業者以外の業者は施工を嫌がります。普段、建築の仕事に携わっている職人が嫌がるほど、難しいのが窓ガラスフィルムの施工です。

DIYでフィルムを施工する場合は、小さな窓ガラスであれば1人でも作業できるかもしれませんが、掃き出し窓（寸法が1.5mを超えるガラス）などは、複数人での作業をおすすめします。また、ある程度の道具が必要になりますので、道具を買い集める前に、専門業者に依頼するか、自分たちで施工を行うか、冷静になって考えましょう。自分で施工したがうまくいかず、専門業者に依頼をするというパターンが非常に多いからです。

窓ガラスフィルム施工の専門業者の選び方

窓ガラスフィルム施工を専門業者に依頼する場合、いくつか押さえておくべきポイントがありますので、以下にまとめています。こちらの情報はあくまでも参考にしてください。

• 国家資格を保有しているか。窓ガラスフィルム施工には、ガラス用フィルム施工技能士という国家資格が存在します。この資格を保有していることが最低条件になります。資格を持っていない場合でも、施工技術がある場合もあるかと思いますが、業者を見極める方法としては間違いないかと思います。
• コミュニケーションをとってみて、自分に合うか。業者にも、それぞれ性格があります。わかりやすい例をお伝えすると、話しやすくてフランクな業者、まじめで無口な業者などです。メールや電話などで、会話をしてみて、自分に合う業者を見つけましょう。
• 施工実績や口コミを確認する。専門業者の施工実績や口コミを確認し、信頼性や技術力を確認することが大切です。また、知人や家族からの紹介や評判が良い業者を選ぶのもおすすめです。
• 見積もりの内容を確認する。業者から提示された見積もりの内容や仕様を詳しく確認し、納得がいくまで質問することが大切です。また、見積もりに含まれる内容や追加費用なども確認することが重要です。また、料金が安い業者には、安いなりの理由があると思って疑った方が良いです。しっかりとした業者は、フィルム施工後のアフターサポート、品質保証、経営、納税を行うために、それなりの料金を取って運営しています。

窓ガラスフィルム施工の費用

窓ガラスフィルム施工の費用は、施工する窓の数や面積、施工するフィルムの種類によって異なります。一般的には、1枚あたり数千円から2万円程度が相場とされています。専門業者によっては割引制度を設けている場合や、大量に施工する場合は割引率が高くなる場合もあります。また、施工する場所や時期によっても費用が変動することがあります。費用を抑えるためには、自分でDIY施工をすることができますが、DIYで施工する場合は、必要な材料とあわせて、道具も買い揃える必要がありますので、見積もりを取ってみてどちらのほうが安いか検討してみたほうが良いかと思います。

窓ガラスフィルムの見積もり金額の大部分を占めるのがフィルム材料代です。フィルムの種類によっても費用が大きく異なるため、予算内で収まらない場合は、業者に要望を伝えた中で、最も必要な効果を得られるフィルムを提案してもらったほうが正解です。また、見積もりを取る場合は、複数の専門業者から見積もりを取ることで、価格の比較を行うことができます。ただし、価格だけでなく、施工内容、技術レベル、接客の質、保証期間など、総合的に比較することが大切です。

窓ガラスフィルムの選び方

窓ガラスフィルムを選ぶ際には、以下のポイントに注意することが大切です。

1. 目的を明確に。窓ガラスフィルムには、断熱効果やUVカット効果、プライバシー保護効果など、様々な種類があります。まずは、自分が求める効果を明確にし、それに合わせた種類を選ぶことが重要です。業者にフィルムを選定してもらう場合、フィルムの施工目的を明確に伝えてあげることが重要です。
2. 色を選ぶ。窓ガラスフィルムには、透明なものから遮光ができるタイプ、すりガラス調など、様々な色があります。目的や使用環境に合わせて、適切な色を選ぶことが必要です。
3. 施工方法を選ぶ。窓ガラスフィルムには、接着式と吸着式があります。接着式は、フィルムを窓ガラスに直接貼り付ける方法で、長期間使用する場合に適しています。吸着式は、フィルムを窓ガラスに吸着させる方法で、取り外しや再利用が容易ですので、短期利用や賃貸など原状回復が必要な物件に向いています。

以上のポイントを踏まえて、自分に最適な窓ガラスフィルムを選ぶことが大切です。また、知識がない状態からフィルムを選ぶ場合は、専門業者に相談することで、より適切な選択ができる場合が多々あります。

窓ガラスフィルム施工の効果

窓ガラスフィルムには、様々な種類のフィルムがあります。フィルムの種類により様々な効果を今ある窓ガラスにプラスできます。ここでは、代表的な窓ガラスフィルムの効果を紹介します。

• 断熱効果：エアコンや暖房の効率が良くなり、省エネにつながる。
• 飛散防止効果：ガラスが割れた際の飛散を軽減。ガラスによる怪我、ガラスの抜け落ちを防ぎます。
• 遮熱効果：暑さの原因となる赤外線のみをカットするので、窓ガラスの見た目を大きく変えず暑さのみカットできます。
• 断熱効果：室内の温度を一定に保つことができます。
• 紫外線カット効果：家具やカーテンなどの色あせを防止できます。人のお肌にも優しいです。
• プライバシー保護効果：フィルムによって、外からの視線を遮ることができるため、プライバシーが保てます。また、半透明タイプのフィルムは、室内の明るさを保ちながら目隠しができることもメリットの１つです。
• 防犯効果：ガラスを割って侵入されるリスクを軽減できます。
• 低価格：窓ガラスフィルムは、施工費用が比較的安価であるため、ガラス交換と比較しコストパフォーマンスが高い。

窓ガラスフィルムの寿命

窓ガラスフィルムには、寿命があります。室内側に施工する場合は、10～15年、外側に施工する場合は5～7年が寿命になります。寿命が来たフィルムは、貼り換えが必要になりますので、貼り換えの際のコストも考慮して施工を検討する必要があります。

まとめ

今回は、窓ガラスフィルム施工について、種類や施工方法、注意点などを解説させていただきました。

窓ガラスフィルムのメリットとして、窓ガラスに手軽に新たな機能を追加できることがメリットで、寿命があることがデメリットです。また、DIYで施工する場合は、事前に調べたり、道具や技術を身につけるなど、しっかりと準備をすることが大切です。

自分で施工する自信がない場合は、業者への依頼がベストな選択です。当社は窓ガラスフィルム施工専門店ですので、窓ガラスフィルムに関して、ご不明な点等ございましたら、気兼ねなくご連絡ください。相談だけでも喜んでご対応させていただきます。